湯ノ沢急歩Ｖｅｒ＿２

丹沢の沢歩き　中川　湯ノ沢の滝を見て回るマシラ

　今日は　特に短く

　『雨が降ってるじゃん』の声に、『気分転換！』と返答して家をでる。
　少しくらいの雨だから『まっ　いいか』
　ではなく、沢山の雨を期待していた。

　台風の時、家に引きこもってじっとしていますか。

　マシラはと言えば
　雨で水かさが増した川の流れを見にいくのは嫌いじゃない。
　土色に濁った流れの中に人ほどもある石が揉まれて、がちがち衝撃音を立て、ごろんごろん転んでいくのを見て胸が騒ぐ。
　大風が吹いて、田圃の稲が風に大海の一点から、無限の点から広がり、交錯し翻弄して大地が大蛇のようにのためき動く。

　大雨が去れば、青い空の下、大勢の大人が出て、えぐれた土手を修復し、水に沈んだ稲を一束づつ立てて廻る。そんなのを見ているのも嬉しい。
　空には高い鰯雲と飛行機雲が一条延びる。

　家が流されるほどの大水に遭ってないから、怖さが分からず、そんなこと平気で言うんだヨ。
　それは事実。実家の縁側の下がえぐられて縁石がなくなり、上の家と下の家が流された２００年ぶりとかが今まででは一番の大雨だ。
　その時は親にすがって恐怖で泣いた。遠い記憶！。
　大雨の最中に川を見に行って流れに流される人がいるけど、マシラもきっとそんなのと同じ類だと思う。

　今日は雨で増えた水かさの滝を見物する予定だ。
　酒匂川の濁りは収まっていなかったが増水上点から５０ｃｍは水位が既に減っていた。
　丹沢湖も１０ｍ位低かったのが満水から３ｍ程下までに水位は戻っていたが、上流の流れは増水の濁りを取り去って普段と同じ清い水が流れていた。
　そんな状態だから、水量は普段より少しだけ多い程度だ。
　豪快な　（この場合は荒っぽいと言うべきか）　落水は期待できない。
　が、反面その分は安心して歩ける状態だとも言える。

　雲が切れて日も射して来ている。こんな天気なら、山の上まで登っていってもと思うが、今日は滝を見たら直ぐ返る。
　遅くとも１２時には返るとユミコちゃんに言ってあるのでコース変更は不可だ。

　深田堤防
　普段より少し水量多し　うまくすれば濡れずに済み場合もあるが、しかし少しの水流の変化でも濡れる量は急斜面を登っている時間の積になるのでシャワーはタップリ浴びることになる。

　１０と九の沢の中間尾根に仕事道が敷設された。
　整備された道がどこまで続いているかは分からないが、もしも上の尾根での分岐が明確なら大杉山からの良い下山道の一つになるかも知れない。

　八の沢の大滝は、普段とあまり変わらない水量だ。

　二の沢の大滝は奥の沢が他に比べれば広い分だけ水の量が多く、まあまあ見られる水量だった。
　帰りのバスの時間が気になり、滝を見るための昇降時間ももったいなく、それに旧式デジカメは動作も遅くイライラとして、まともな画像が撮れなかったのが残念。
　相当　焦り気味だ。

　そんな状態なのに信玄館の女将がにこやかに挨拶するので、四十年ほど前に一度だけしか泊まっていないのに思わず『コンニチハ　久しぶり』
　さもお得意さんのように挨拶を返す。
　そうやって急いだバス停での待ち時間を確認したとき、待つ分の10分を山でゆっくりしてくれば良かったと思った。
　谷峨駅から大野山ごしに望む空は雲と晴天が交錯しているが、再び雲の勢いが増してきているように見える。
　

絵地図は古いのをそのまま流用したので『本日は左俣』の表記は見えないことにしてください。
前回の湯ノ沢散歩→湯の沢散歩　（ちょうど一年前だ）

自宅6:30～本厚木6:51小田急～松田7:23ＪＲ～谷峨7:47富士急湘南バス～中川温泉入り口8:15下車～湯ノ沢ダム8:25～深田堤防8:40～八の沢下8:50～四の沢（黒棚見物）8:55_9:05～五の沢（赤棚見物）9:10_20～六・七の沢の出会いの滝見物8:22_28～深田堤防～二の沢最初の滝9:35～二の沢大滝9:35_40～湯ノ沢ダム9:45～中川温泉入り口9:50～細川橋（バス停）10:05バス～谷峨10:44ＪＲ～新松田11:04～本厚木～自宅11:45　2007/07/22　家を出るときは小雨だったが山では晴れ間も出る良い天気だった。